KitsShino

KitsShino’s blog

日本語英語脳内スイッチ活性化を目指す

性教育は最初が肝心

我が家には、もうじき10歳になる息子がいる。好奇心がとても強く、興味を持った事はグイグイ吸収して、自分の知識にしてしまう・・・が、彼の知識欲は、時として親の意図してない方向に広がる場合もある。息子の場合、2歳を過ぎた頃から、医療への全般的な興味が著しく、黄色いひよこのついたスーツケースに大きく(夫が描いた)赤十字のマークを貼り付けて、おもちゃの医療用具を入れてガラガラ引っ張って歩いた。その後、テレビで観たボーダーセキュリティにハマり、麻薬の種類と流通ルートを覚えて誕生日プレゼントには、医療機関専用薬物検査キットをせがまれた。それから、救急隊員、救急救命医となりたい職業は移り変わっているが、立派な医療ヲタクに育って来ている(笑)。

 

そんな息子が、毎年学校で行われる性教育の授業を受けて来た。カナダの性教育は、日本のそれとは違い、男女一緒にボカシ(birds, bees)なくきちんと男性器、女性器の名称を用いて行われる。もちろん、子供の作り方だけではなく、避妊の事だって教わるし、ちゃんとセックスの基本を教わる絶好の機会だった。クラスを終えた後の息子は、周りの大人を捕まえては、セックスに関する質問をするのが楽しそうだった。ただ、息子の理解だと「男女がチョンチョンってやると子供ができる、でも、避妊すると子供はできない」「セックスの目的は快楽と子供を作る事」と単純明快。最初は「マミィとダディもチョンチョンってやったはずだが、Where?When? How long? How many times?」なんて質問にいちいちユーモアを交えて答えながら、チョンチョンしない子作りの話もしてやろうと、ついでにinvitro(試験管)の説明。案の定、興味津々、目はキラキラ。カナダでは、同性婚も多く、息子のお友達にもママが2人の家庭があったり、シングルマザーで出産したりと子供を授かる方法もそれぞれ違う。友人のレズビアン夫婦は片方の卵子と精子銀行で手に入れた精子を掛け合わせて、もう片方のお腹で育てるという方法で子供を授かった例、どうしても子供を欲しくてゲイの男性から精子を提供してもらって産んだシングルマザーの例など多種多様なので性教育も当然、奥が深い。実は、私もゲイカップルから多額の報酬と引き換えに卵子とお腹を貸して欲しいという話を持ちかけられた事が過去にあるが、断ったというちょっとした自慢話にも、息子は真剣に耳を傾けてくれた。

 

知りたいことを一通り聞いたら、息子のセックスへの興味関心も一気に薄れ、ちょっと拍子抜け(笑)。でも、性教育だって最初が肝心・・・これからも、どんどん好奇心を満たして、大きく育って欲しい。

 

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