KitsShino

KitsShino’s blog

日本語英語脳内スイッチ活性化を目指す

世界で最も優れた市長は、カナダにも居る

私の住むBC州総選挙のキャンペーンの真っ最中で、連日、ニュースやCMでの宣伝活動で賑わっているのだが、どの候補者にもイマイチ魅力を感じない。リベラル、NDP、グリーンという3つの党が戦っているのだが、公約もイマイチ、3人の候補者のうち2人とは世間話をする機会が何度かあったのだが、どちらも、残念ながら人の上に立って政を司るタイプの人間という印象は受けなかった。

ところが、お隣のアルバータ州には、将来有望、もっと本物感のある人材が育って来ている。

www.huffingtonpost.ca

以前、職場のロビーに現れた(小さな)お相撲さんサイズの男性、ハンサムじゃないのに二度見するほどチャーミングな笑顔と迫力。すぐに、あぁ、この人が「世界で最も優れた市長」に選ばれたカルガリーの市長だとわかった。とにかく、1度会ったら忘れられない迫力で、オーラも半端ないのに威圧感がなく、笑顔も温かくてフレンドリー(決して、政治家に多い営業用のソレではなく)。あの日、彼を見かけて以来、正直、私の中で気になる存在になり、テレビやニュースで見かけると思わず嬉しくなってしまう。そして、ネガティブなコメントに対してのユーモアのあるあしらい方もお見事!彼のインタビューやツイートの端々に見える天性の頭の良さ、ユーモアのセンスがとてもチャーミング!

このネンシ市長、経歴を見てみるとトロント生まれ、カルガリー育ちだが元々、ご両親はタンザニアから移民したムスリム系。そもそも、カルガリーのあるアルバータ州は、昔からオイルマネーで経済的にも潤い、スタンピード(ロデオ大会)やカウボーイが有名な超白人社会で保守的、国際都市とはかけ離れたイメージ。実際、私も30年近く前にアルバータ州で生活していた当時は、アメリカと違って黒人やヒスパニックが極端に少なく、白人ばかりという印象を受けた(たまには、中国系やネイティブ系の人も見かけたが、非常に稀)。現在では、移民や難民をオープンに受け入れるカナダ政府のおかげで、アルバータ州に移り住むキリスト教信者以外の有色人種も増えて来ているし、移民、難民を親にもつカナダ生まれの子供たちも着実に増えている。そんなカルガリーで、自分のヘリテージをしっかりと守り、(表面には出てこないが、確かに存在する)人種の壁を乗り越えて市民に尊敬され、カルガリーの国際化に貢献し続けているネンシ市長を応援し続けたいし、そんな彼の展望を次世代にしっかりと受け継いで行って欲しいと願っている。

Re-elect Mayor Naheed Nenshi - Calgary, Alberta, Canada