KitsShino

KitsShino’s blog

日本語英語脳内スイッチ活性化を目指す

日本の英語教育の予算、そろそろ減らしてもいいんじゃない⁉️

 

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先日の「おはよう日本」で、学校へ通えない外国人の子供達のインタビューを放送していた。外国人労働者が母国から呼び寄せた子供が「日本語を話せないから」という理由で小学校への入学を断られ、別の市にあるNPOの支援学校に通うという話題に心を痛めた。それと同時に、こういう子供達こそが、将来、日本のダイバーシティを広げてくれるのだから、大切に育てていかなければならない。

私が子供の頃から、日本の学校教育では中学一年生から英語を勉強し始め、義務教育なら最低3年間、高校も入れるとほとんどの日本人は6年間の英語教育を受けている。そして、ここ30年ぐらいは、総務省、外務省、文科省と自治体が一体となってJETプログラムで約5000人ほどの外国人(主に欧米からの若者が英語指導助手として各自治体に勤務)が、毎年日本へやってきて日本の英語教育に従事している。きっと指導助手の熱心な指導のおかげで、大人になってから英語に従事する職業に就いた生徒も中にはいるだろう。しかし、日本からカナダへワーホリや留学でやってくる昨今の日本人の英語力が果たして30年前と比べて高いかと問われると、実際のところ顕著な差は見られない。そして、時代は変わり日本へやってくる外国人の国籍も多種多様になり、英語だけ話せれば世界中とコミュニケーションが取れる訳ではないと、現場の日本人も薄々感じているはずだ。自分の経験からも言えるが、言葉は必要に駆られると上達が速い。英語に限らず、活かせる語学教育にシフト転換が求められているのをそろそろ認めませんか?

私が、中学を卒業して高校に入学するのを機に、父親の転勤が決まり引越しをすることになった。新しく引っ越した家の近所には、インターナショナルスクールがあり、家の隣にはアメリカ人宣教師館で若い南部出身の宣教師夫婦が5歳を頭に3人の男の子(後に女の子が生まれて合計4人)と住んでいた。パパもママも一生懸命日本語を勉強していたのだが、やはり日本の幼稚園に通う長男のジェフリーの日本語が最も流暢で、頼りにされていた。このジェフリーの成長を間近に見てきた私は、自分の息子にも同じような役割をさせてきた。60代でカナダに移住してきた私の両親の英語が拙いので、息子には自分が通訳をしなければという責任感が芽生え、今ではドクターの予約も、電話の応対も慣れたもの。子供のポテンシャルは決して侮れない!多国籍の子供達が親の仕事の都合で呼び寄せられ、日本に生活しているのなら、頭の柔らかい子供達に言葉を覚えてもらい、親や他の子供の助けになってもらえないのか?いくらお金をつぎ込んで頑張って見たところで30年前の英語レベルからさほど進歩がない英語教育より、コミュニティで人材を育成してニューカマーのQOLを上げて行くほうが、どれだけ社会の為になるか、考えて見て欲しい。

 

日本にはブラジル人が多く住んでいるが、ポルトガル語やスペイン語圏の人たちのスピーキング英語の上達速度は、日本人のそれに比べて嘘のように速い。(人によるけれど)極端な話、ラテン語ベースの脳に英語を教えれば短時間で済むし、あっという間にトリリンガルの大量生産だって可能になる。そのためには、ニューカマーの子供達と最初からじっくり関わって日本語を基礎から教えたり、勉強を手伝える人材が必要な訳で、欧米から人材を大量に輸入してチャラチャラ国際交流は、もう終わりにしませんか?日本に仕事で来ているのは、英語を母国語とした人だけじゃないのだし、もっと多文化、多言語に対応できる人材を大量に育てて行くにはどうしたらいいか、発想の転換が必要。もし、先立つものが、お金が必要だというのなら、ぶっちゃけ英語教育の予算を削ってでも、早急に対応して「学校に行けない外国人の子供」を作らないようにするのが最優先でしょう?そういう子供達が、将来、日本にどんな花を咲かせてくれるのか、可能性は無限大なのだから!